妖怪アパートの幽雅な日常

この小説は、講談社文庫出版、香月日輪さんの作品です。

両親を失った主人公稲葉夕士。高校進学と共に一人暮らしをし始める。お世話になるアパートは、”妖怪アパート”と呼ばれていた!そのアパートは、幽霊や妖怪、魔術師など次々に目のあたりにする非日常を前に、今までの常識や知識は砕け散る。アパートの住人や学校の仲間と共に、夕士君は成長していくお話。

初めにこの小説に出会ったのはアニメです。話のテンポが良く、なりより料理がおいしそうで飯テロでした。もちろん、内容もよく、人生の歩み方というか、どう生きるかを考え、一緒に解決をお手伝いしてくれます。

アニメは、原作の小説の最後までいかず途中で終わったのですが、途中が気になったので一気に全巻と番外編を購入しました。

やはり、アニメと小説では感じ方が違いました。キャラクターの”言葉”のしみ込み具合は、小説の方が深かったです。この小説を読んで、一番印象に残っているのは「等身大の自分」この言葉は夕士くんと親友の長谷との会話で出てきました。過小評価も過大評価もせず、きちんと自分を理解する。それが、「等身大の自分」だと考えました。けれど、自分を理解するっていうのはとても難しい。けれど、この小説を読んで、自分を正しく理解できるようなきっかけを与えてくれました。

この言葉以外にも、「価値観」「友情」「縁」など、どの文章にも考えさせられる言葉がちりばめられています。今何か悩んでいることが、少し軽くなったり、解決するきっかけになるかもしれません。

シリーズもので、全10巻で長いなと思われるかもしれません。しかし、一冊約200ページなので、サクサク読めます!読むのはちょっと、という人は是非アニメの方をご視聴してはいかがでしょうか?

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