蟹工船

小林多喜二さんの「蟹工船」を紹介します。

プロレタリア文学を読んでみたい、名前は聞いたことあるが読んだことない人に読んでみてほしいです。

あらすじは、戦前にオホーツク海のカムチャツカ半島沖海域で行われた北洋漁業で、漁獲物の加工設備を備えた大型船を「蟹工船」が、この物語の舞台である。この船は、航海法が適用されず、船という閉鎖空間で、出稼ぎ労働者は、資本側の非人道的行為を受けていた。ある時、船が転覆し、それをロシア人が救出してくれたことをきっかけに、労働者たちはストライキ闘争に踏み切る…

本書の魅力は、当時の労働者への理不尽な行為、それに対する考え方、なぜストライキを踏み切ろうと決意したのか、と労働者の想いがビシビシつたわってくるところです。冒頭に「おい、地獄さ行ぐんだで!」というセリフがあるほど、過酷な労働環境で必死に生きるために働く姿は、読んでいてとても苦しくなります。そのような環境を変えるため、労働者たちは、ストライキを行うのですが、それに対する思いはどこか後ろ向きな部分もあり、本当にあったような物語のように思えます。

少しでも興味を持ったかたは是非読んでみてはいかがでしょうか。

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