！（ビックリマーク）は、アルファポリス文庫発行、二宮敦人さんの作品です。
予測不能の不条理ホラーとして、ぞくぞくさせる内容がとても面白いです。一冊に何篇かの物語があり、それぞれ話が違っているので、長編を読むのが苦手な人におすすめです。
中学生の時、朝読書の時間に、隣の席の子と本交換してこの本を知りました！すごく面白くて、これを教えてくれたあいつに感謝です！
では、なぜ私がこれをお勧めするのか。
それは、あまり類の見ないホラーが読めるからです。
ホラーと聞くと、幽霊や怨霊などのイメージが強いと思いますが、このお話は生きた人間のホラーが中心です。よく「幽霊より生きた人間の方が恐ろしい」と聞きませんか？その「生きた人間」の恐ろしさがとてもうまく表現されていると思います。
例えば、「!!!(ビックリマーク３）」の「ゴミ捨て場」が個人的に物語っていると思います。
女子大生のサチコはなぜか隣人のおばさんに命を狙われてる。恋人と友人と共に、狙われている理由を探し始めると…。という風に話が始まっていきます。おばさんがサチコのごみを漁っているところから、徐々におばさんの狂気が見え始める。私も読み進めていくと、おばさんが凄く狂気じみていて、これに立ち向かう主人公たちすごいな、と思いながら読んでいました。
結末は、ネタバレとなるので記しませんが、えっ！？ってなりました。最後の最後で、人間の恐ろしさが凄みを持って表現しています。
そのほかの物語も私の想像を超えていく話ばっかりで、何度読んでも楽しめます！
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